We also have an English version of this article about Japanese vending machines.
ここがヘンだよ、日本人!- ブルセラ自販機
その2 ここがヘンだよ、日本人!- ブルセラ自販機
ITの波が押し寄せる前、噂が広まるには時間がかかる反面、一度広まった噂の定着率はすごかった。そう、日本のブルセラ自販機(使用済みの下着を売る自動販売機)の話しを聞いたことない人なんて、いないはずだ。この「ウワサ」があまりにも有名になったものだから、今、東京には、「使用済み下着」—ホンモノの使用済み下着ではなく、どこかで大量生産された‘ブルセラ自販機のウワサを確かめに来た外国人へのお土産用’としての—を売る自動販売機があるかもしれない。
1980年代、バブル絶頂の日本において、ポップカルチャー、とりわけファッションの派手さには、目を見張るものがあった。この時代において、ウワサの変な自販機だって、それほど気が触れていたわけではなかったかもしれない。
<ブルセラ大論争 –未成年のお小遣い稼ぎ>
いくつかの信頼できる記事によれば、1990年代になって、ウワサの変な自販機は脚光を浴びることになる。未成年の少女が、使用済みの下着を売っていることが問題になったのだ。10年後、東京都は、未成年の使用済み下着の売買を禁止する条例を制定した。
この東京都の条例こそ、自動販売機の都市伝説が真実であるという裏付けになるかもしれない。もしくは、この条例が「ウワサ」の出所になる可能性もある。信じるか信じないかはあなた次第。少なくとも、この「タマゴとニワトリ問題」は、次の世代には、こう語り継がれていることだろう。「ブルセラ自販機の都市伝説とこの日本土産、どっちが古いの?」
最新の日本の自販機事情
今では、自動販売機は、すっかり日常の一部になっている。うだるように暑い夏、一番近くの自販機は、家の冷蔵庫の代わりに、いつでもポカリスウェットを冷やしておいてくれる有り難い存在だ。忙しい朝、あなたの執事は、いつでもコーヒーを用意しておいてくれる。気分に応じて、ホットでもアイスでも。もし新しい味に挑戦したいとしたら?もちろん、いつでも「数量限定」「季節限定」が手に入る。
田舎の方や、人けのない道路沿いでは、自販機はちょっと離れた場所にあるかもしれない。でも、都心においては、自販機は太陽と同じくらい頼れる存在だ。明けない夜はない。自販機の見つからない場所はない。どこが都心に含まれるって?23区内?東京都内?首都圏?答えは日本中ほぼどこでも!Huskyが住んでいたノルウェーの首都オスロの人口は50万人。それにひきかえ、日本の人口ときたら!
つまり、機械の執事は信頼できる存在であるということ。彼らはいつもあなたのすぐそばに居て、手を差し伸べてくれる。突然の雨にも困ることはありません。傘のレンタルサービス(これも自動販売機)が助けてくれます。夜中に飯テロ番組を見てしまったら?出汁の自販機まで走ろう!日本の自販機は、あなたのお手伝いをするために、いつでも準備万端整えて待っています。
でもちょっと待って!
そんな便利な機械、便利なだけでは済まされないはず?第3章では、日本の自動販売機を別の側面から覗いてみます。
Sources
Att.Japan: Vending machines in Japan
Business Insider: Japan’s vending machines tell you a lot about the country’s culture
Higuchi, Yoshihiro: History of the development of beverage vending machine technology ...
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